遺産の生前贈与にかかる税金と注意点
財産を引きつぐ方法として、遺産相続の他に「生前贈与」があることをご存じでしょうか。
生前贈与は、法定相続人の他に指定した人に財産を贈与することが可能です。
この記事では、生前贈与にかかる税金と注意点についてお話しします。
▼生前贈与とは?
被相続人が生きている間に、財産を誰かに贈与することです。
生前贈与は、法定相続人以外の孫などに財産を引き継ぐことが可能です。
▼生前贈与にかかる税金
基本的には、贈与を受け取った際に贈与税がかかります。
しかし、条件を満たせば、控除や贈与税の非課税制度を活用することが可能です。
ただし相続開始前3年以内に被相続人から贈与した財産は、相続税の課税対象になりますので注意しましょう。
▼生前贈与の注意点
■親族などに納得させる
親族以外の方を対象にしたい場合は、納得できるような贈与額を検討しましょう。
特定の人に多額な贈与があると、相続トラブルになりますので注意してくださいね。
■遺留分
遺留分とは、法定相続人が法律で定められて相続分のことです。
遺留分を考慮した上で、公平に贈与を検討しましょう。
■贈与税の課税
1年間の贈与額に応じた課税方式である、暦年課税があります。
暦年課税は1/1から12/31日までの1年間の贈与に対して基礎控除があり、受贈者1人当たり110万円が控除できます。
贈与額が110万円以上になると、超過分の金額は贈与税の課税対象ですので贈与額を確認しておきましょう。
▼まとめ
生前贈与は、法定相続人以外にも相続する人を指定することが可能です。
生前贈与においては、税の負担を減らす制度もありますので一度は検討してみましょう。
「小林智之公認会計士・税理士事務所」では、財産の相続手続き業務などを承っております。
生前贈与の相談があれば、ぜひお問い合わせください。
NEW
-
query_builder 2022/07/02
-
確定申告の準備
query_builder 2022/01/29 -
非課税財産について
query_builder 2023/11/01 -
贈与税の配偶者控除について
query_builder 2023/10/03 -
贈与税の時効について
query_builder 2023/09/05